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静岡県立美術館 収蔵品展「ピラネージとローマの景観」も面白い(2024年)

展覧会

静岡県立美術館では「カナレットとヴェネツィアの輝き」と同時に開催されている、収蔵品展「ピラネージとローマの景観」が力作で面白い

静岡県立美術館が収蔵しているピラネージの「ローマの景観」をベースに、「カナレットとヴェネツィアの輝き」と同じ手法にて、ローマの町をタイムスリップさせてくれました

収蔵品を同時開催の作品と同じような切り口で展示、解説することは大変時間と労力が必要とされます

学芸員の皆様、お疲れさまでした

私の妄想を、強く刺激していただけた収蔵品展でした

この記事でわかること

  • ピラネージとは
  • 収蔵品展「ピラネージとローマの景観」の私的な見方

ピラネージとは

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ

誕生日 1720年10月4日

没年日 1778年11月9日

18世紀イタリアの画家、建築家である。ローマの景観を描いた版画でも知られる

ローマ教皇の支援を受けて古代遺跡の研究を進めた。また版画を学び、ローマの古代遺跡や都市景観を版画に描き、『ローマの古代遺跡』『ローマの景観』などを刊行した

収蔵品展「ピラネージとローマの景観」とはどんな企画か

私が説明するより、収蔵品展に掲載されていた案内文を下に示します

静岡県立美術館「ピラネージローマの景観」より

カナレットも同じですが、風景画も一つのテーマで集めてみると、風景以外のいろいろなものが見えてくるように思えます

「ローマの景観」も作成当時、ローマの遺跡の案内集として作られたのかもしれませんが、精巧に作画されたが故に、数百年が経ち、私のインスピレーションを刺激してくれました

収蔵品展「ピラネージとローマの景観」の私的な見方

同時開催の「カナレットとヴェネツィアの輝き」では絵を見つつ、街並みを妄想で構築して楽しみましたが、「ピラネージとローマの景観」ではアプローチの仕方が少し異なります

「ピラネージとローマの景観」はどちらかと言うと、遺跡観光の絵ハガキのように感じましたので、遺跡の空気感を中心に妄想しました

静岡県立美術館「ピラネージ ローマの景観」より

ローマが栄華を誇った時代から1800年が経ち、ローマ時代に建てられた遺跡がどのような時間の流れを感じてきたかなどを感じつつ妄想してみました

版画と現在の写真が並べてある作品ではイメージしやすいのですが、写真を並べて展示していない場合、できるだけGoogle Mapで遺跡を探り、比較したりしました

1700年代のローマの遺跡は荒廃しているように感じました

遺跡自体石で出来ているので、かろうじて残っているが、誰も手を加えていないように感じました

版画作品横の写真で、版画作品の精密さを感じつつ、現代との周りの景色違いを感じていました

作品横に写真が無い場合は、Google Mapで検索して、現代との違いを確認しました

静岡県立美術館「ピラネージ ローマの景観」より

絵を丹念に見る作業ではなく、絵からインスピレーションをもらい妄想するといった作業をメインにしていました

何が面白いと言ったら、頭の中で、自分自身で作り上げる「ローマの景観」が楽しくて楽しくてたまりません

版画の技巧などは眼中にありませんでした

1700年代のローマの遺跡を散歩できる収蔵品点でした

収蔵品展も短い開催期間なので、ぜひ楽しんでください

「カナレットとヴェネツィアの輝き」はローマとヴェネツィアの2都市を旅できる貴重な展覧会でした

まとめ

この記事のまとめ

  • ピラネージは建築家で版画家である。それまでの版画より大きなサイズで作成
  • 収蔵品展「ピラネージとローマの景観」の私的な見方(Google Mapを使って妄想)

「カナレットとヴェネツィアの輝き」展を出た続きの展示室に展示されていました

パット見ると広い展示室に、カナレットより色彩の無い小さな絵が並んでいるように感じました

見た目は地味ですが、内容は充実している所蔵品点でした

必ず見てください。見識が広がります

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